2014年5月15日木曜日

バイク盗難情報に関するサイト

あくまで個人運営ということではありますが、公的機関——警察と接点を持ち、自身が得た情報を精査してバイク盗難事件に関する捜査に提供、諸々協力しているハンドルネーム sakuraさん管理の情報サイト『盗難車情報ネットワーク』というものがあります。

>> 盗難車情報ネットワーク

sakuraさん独自のネットワークで入手した情報を掲載するサイトで、彼自身が得たものはもちろん、被害者からの通報も取り扱っています。

>> sakuraさんへの連絡先はこちら

以前私が担当していたハーレーダビッドソン専門ウェブサイトのなかにあるバイク盗難情報のサイトとリンクさせ、啓蒙活動の一環として広く情報発信し、バイク盗難に対する警戒心を呼びかけていました(そちらのサイトは現在休止状態のようです)。

本来なら、こうした捜査に民間の人間がここまで関与するのはあまりないことですが、sakuraさんほか、このバイク盗難事件について何年も前から対策活動を行ってきた方々の協力体制の大きさから、警察(警視庁)もこうして連携しているのです。

活動を行うことでお金を得る——そんなことはありません。彼らは無償で精力的に動き、ときには捜査班と行動をともにすることもあります。実際、彼らと接点を持つ私は、彼らから捜査の生々しい模様を何度も聞かされています。数年前、バイク窃盗グループの活動がぱたりと途絶えた(一部の連中が”トカゲの尻尾切り”に遭い、ほかは大陸に戻っていったよう)のも、彼らの働きがあってこそ、とも。

sakuraさんはじめ、彼らは皆、自身の愛車を盗まれた経験を持つ被害者なのです。

会社帰り、自宅の駐車場を見たらバイクが消えていた。
ある朝、出勤時に車庫を見たら愛車の姿が見えなかった。
立ち寄り先に数十分置いただけなのに、戻ってきたら持ち去られていた。


彼ら全員が、そんな盗難被害の経験者なのです。だからこそ被害者の心の痛みが分かるし、誰のものであれ人様のバイクを盗む輩は絶対に許せない。復讐と形容してかまわないでしょう、強靭なメンタルというわけではなく、人を無条件で突き動かす負のパワー。それなくして、無償でこれほどの活動はできません。

私自身はというと、盗難被害の経験はありません。が、そんな彼らから彼ら自身の体験ほか、合同捜査で味わった数々の体験談、寄せられる被害者の声など、さまざまな話を聞かせてもらいました。そうして、被害に遭ったことはありませんが、被害者に限りなく近い警戒心と恐怖を植え付けられました。


同じ被害経験を持つ者として、バイク盗難事件をひとつでも多く潰すために活動している彼らの情報集約サイト『盗難車情報ネットワーク』。被害に遭われた方はもちろんですが、まだ被害に遭われていないライダー諸兄も、以下の項目をご一読いただければ幸いです。

 
もし自分がバイク盗難被害に遭ったら……
【1】 SNSを使っての情報シェアは控える

昨今、FacebookやTwitterなどのSNSを利用しての盗難被害情報の拡散をよく見かけます。
が、あれはある意味逆効果でもあります。
というのも、そうした拡散情報が窃盗グループの手に届くこともあるからです。
そうした際、連中に気付かれないよう近づいている捜査班の動きが先読みされる、なんでことも起こりえます。sakuraさん曰く、実際にそうしたケースもあったとか。
被害に遭われて、藁をも掴む思いで発信する……気持ちは痛いほど分かりますが、結果的に逆効果になるのであれば、やるべきではありません。

【2】 警察への届け出に加え、sakuraさんへの打診を
前述したとおり、sakuraさんはじめ活動しているグループは公的機関ともつながっています。直接的に何か具体的なアクションが起こるわけではありませんが、現場の警察官による儀式的な捜査よりは効果はあるでしょう。
どことは言いませんが、地域によってはバイク盗難事件に対してネガティブなところもあるのです。クルマと違って実用性に欠けるバイクについては、「バイク? 趣味のものでしょ」と表面的な調書を取るだけで終わる所轄もあるとか。

>> sakuraさんへの連絡先はこちら

【注意】 sakuraさんに打診したからといって
盗まれたバイクが必ず見つかるわけではありません

【2】でも添え書きしましたが、sakuraさんへ連絡したからといって、「これで安心。きっと見つかる」とは思わないでください。彼らとて、見つからなかったときの責任まで負えないからです。愛車が手元から消え、何も手がつかない状態になって精神的にも落ち着きを失うことでしょう。誰かにすがりたい、この事態を魔法のような力で一瞬で解決してもらいたい……。その想いが、ときには刃となることがあります。その矛先はあらゆる方向に向けられるかもしれません。
しかし、繰り返しますが、sakuraさんたちはあくまで有志のグループであり、それによって金銭を得たりはしていません。活動の100パーセントが善意のものということをご理解ください。



そこで、この写真です。これ、カスタム前のハーレーダビッドソン・ソフテイルではありません。何年か前に発生したというバイク盗難事件のわずか数時 間後に発見された盗難車の姿です。全国二輪車環境改善ネットワーク sakuraさんより、「ブログ紹介で使っても大丈夫だよ」とご提供いただいたもの。見事にフレームとエンジンだけにされています。ファイルを開けた瞬 間、絶句してしまいました。


ことバイク盗難事件において、誰より罪が重いのは窃盗犯です。
被害者に非はありません。
愛車は、ただのバイクではありません。
オーナーが「これぞ」と想いを吹き込んだ友人そのものなのです。
そんなバイクを盗む輩は、厳罰に値します。
それを踏まえたうえで、言わせてください。


愛車を守るのは、オーナー自身だ、と。

いるはずの場所に、いるべき愛車がいない。
ほんのちょっと置いておくだけだったのに、戻ったら姿が消えていた。

まだ被害に遭われていない方は、ぜひこのことを想像してみてください。
想像するだけで、背筋に寒いものが走るかと思います。
怖がらせたいわけではありません。
ただ、「自分は大丈夫だろう」というのはただの妄信で、ある日あなた自身が被害者になることだってあるんです。なぜならば、実際に被害に遭われた方々は皆「まさか自分が被害に遭うなんて」と言っているのですから。


2014年5月15日現在、大手新聞各社で記事が出ているとおり、関東周辺でバイク盗難事件が多発しています。主に海外メーカー系の大型バイクが被害に遭っている模様。オーナーの皆さんは改めて警戒のほど、よろしくお願いします。

>> 盗難車情報ネットワーク
 

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