2014年5月16日金曜日

連載スタート

ライフスタイル総合ウェブサイト All About (オールアバウト)にて、バイクガイドの任をたまわることになり、5月13日(火)より連載をスタートさせていただいております。基本的にハーレーダビッドソンをはじめとする海外メーカー系モーターサイクル(BMW、ドゥカティ、トライアンフ、KTMなどなど)を主に担当します。



>> All About ハーレーダビッドソン

13日は初回ということで一挙3本のコンテンツを更新しました。以降、来週より週一ペースで進めていきます。今年4月にフリーランスとしての活動を開始した僕にとって、もっとも大きな試みのひとつです。

そもそものご縁は、こちらで同じくバイクガイドをされている相京雅行さんとのお付き合いから。彼は東京・江戸川のバイクパーツメーカー ワールドウォークの代表をつとめる方で、僕がハーレーダビッドソン専門ウェブサイトを担当していた頃からのお付き合いになります。相京さんよりAll Aboutのことはいつも聞いていて、当時担当していたサイトと何か連携できるか?などいろいろ考えたものでした。

All Aboutは、バイク系コンテンツの不足を懸念していたのです。

「ライフスタイル」という幅広いカテゴリーに興味を持つ層に対して、編集部自らではなく、その道のプロに執筆をお願いし、その人でなければ語れない、All Aboutじゃないと読めないコンテンツを配信するAll Aboutですが、モーターサイクルの分野に対しては攻めあぐねていました。担当者曰く「あまりに趣味性の高い分野なので、どの人にどうアプローチすべきなのか、見当がつきませんでした」とのことでした。確かにクルマの世界と違い、実用性という言葉とはほど遠いモーターサイクルの世界。特にAll Aboutがカバーしたいと思っていたハーレーダビッドソンについては、人気の高さこそ随一なものの、一方でより特異な世界観を持ったメーカーでもあり、攻めどころが分からなかったというのはあったでしょう。

そして、モーターサイクル業界のウェブに対する疎さという側面も。本業界におけるメディアの最高峰は、雑誌、いわゆる紙媒体です。高い趣味性の世界においてエッジのきいた雑誌が数多く存在し、それぞれが独特のメディア観を持ち合わせています。一方で、ウェブに対するレスポンスが鈍い……言い換えれば、変化への対応力が弱い印象が否めません。なまじ特異性のある世界ゆえか、はたまた歴史の長さゆえか、新たなメディアツールとして台頭してきたインターネット、ウェブというものに対して、一般社会および他の業界と比べてもかなり遅れた対応をしているところ(出版社)が多々存在します。私が在籍していた会社の前社長はIT関係の出身者でしたし、担当していたハーレーダビッドソン専門ウェブサイトは今や雑誌をしのぐ価値観を有する、唯一無二にして希有な媒体でもありました。そんなウェブサイトを立ち上げ、運営してきた方々は、モーターサイクル業界とは無縁の、まったく新しいアプローチからこのウェブサイトを立ち上げたということも大きかったでしょう。ゆえに、僕自身、モーターサイクル業界のメディアという立場にありながら、意識の乖離を常に感じていたのです。

All Aboutも、やたらと巨大なハーレー専門ウェブサイトの存在はご存知でした。その担当者だった人間(僕ですね)が独立、アプローチしてきたということで、かなりポジティブな感じでいろいろとお話を伺うことができました。そして、今回の任を拝命させていただくことに相成ったのです。

前述しましたが、All Aboutでの活動は、僕にとって新たなチャレンジです。理由はふたつ。自身のストロングポイントである“ウェブに対する強み”がモーターサイクルというカテゴリーで活かせること、そしてこれまで接してきたのとはまったく違うユーザー層に対して、経験を活かしつつも異なるアプローチをせねばならないこと、です。

僕自身、昔から馴染みの雑誌を買い続けているマガジンジャンキーであることから、ことモーターサイクル業界においてもあらゆる雑誌には今まで以上に楽しく活動していって欲しいと思います。一方で、「もっとウェブをうまく活用すればいいのに」とも。どのメディアも、媒体タイトル=雑誌と考えられていますが、そうではありません。媒体タイトル=ブランドで、ただアウトプットする形が「雑誌」か「ウェブ」かその他か、というだけです。あとは使い方、使い分けだけ。もちろん、ファッション誌などの一般雑誌も紙とウェブの両立がなかなかうまくいかず苦労しているようですが、常にウェブ側からアプローチをしてきた僕としては、ちょっと難しく考えすぎじゃない?とも。

ウェブは「鮮度を重視した最新情報」がメインで、雑誌は「クオリティ、質」に重きを置き、使い分ければ良いのだと思います。言うは易く……かもしれませんが、それぞれの編集長が媒体タイトル=ブランドだという認識のもと、動き方を根本的に変えれば、その媒体は確実に“イチ抜けた”状態になるでしょう。最近は、「どこがイチ抜けるかな?」と眺めるのが楽しみになってきてはいますが(笑)。

今までとは異なるユーザー層に対して新しいアプローチを試みる、という点でもワクワクしています。今まで担当していたウェブサイトは、Googleで「ハーレー」と検索すると上位にヒットするSEOの強さを持ち合わせていましたが、たどり着いてもらうにはハーレーを検索ワードとしてもらう……言い換えれば、ハーレーに興味を持ってもらうことが前提になっていました。

All Aboutに来られているユーザーは違います。彼らのなかには、まだハーレーダビッドソンという選択肢自体が存在しません。しかし、「今以上にライフスタイルを充実させたい」というアクティブなハートがあります。そんな人たちに「ハーレーダビッドソンって面白いよ」「モーターサイクルに乗ると楽しいよ」とアプローチしていくのです。そう、世間一般を対象とした場合、ハーレーダビッドソンに興味を持っている人が10人にひとりだとしたら、以前ならそのひとり(の集合体)に対してさまざまな情報を提供していました。しかしAll Aboutでは、その他の9人に対してアプローチを試みるわけです。“まったく異なるユーザー層”の内訳はこういうことなのです。

ハーレーダビッドソンに乗る、BMW Motorradに乗る、ドゥカティに乗る、トライアンフに乗る……。
一般の方からすれば、「まず免許を取らなくてはならない」、「ウン百万円もするバイクを買わなくてはならない」、「保管場所を確保せねばならない」、「維持費だってかかる」、「家族の理解だって得なきゃ」などなど、超えねばならない高いハードルがいくつもあり、容易に手が出せる趣味ではないことでしょう。でも、僕もそうですが、そうしたハードルはハートひとつで「あらよっと」とひとっ飛びできるもの。ちょっとしたキッカケで得られる軽やかなメンタルを提供できれば、これほど楽しい仕事はないわけです。楽しくないわけがない!

当面は、ハーレーダビッドソンのニューモデルインプレッションを中心にコンテンツ展開をしていきますが、ある程度落ち着いてきたら、その他メーカーのインプレッションはもちろん、“ライフスタイルという側面から楽しむモーターサイクルの世界”というものをご紹介していきたいと思います。

もちろん、僕自身が楽しみながら!

いろいろ企んでいることがありますので、乞うご期待!
 

>> All About ハーレーダビッドソン
 

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